先日行った越中島「初乃」さんで、燗酒のおもしろさを再認識。

燗メーター

そこで、さっそく家で試してみることに。

テーマは「上げて下げる」。

温度による違いを楽しむのが目的ですから、久しぶりに「おかんメーター」を引っ張り出し。

 

今回は、次のような3通りで楽しんでみました。

1 50度まで温度を上げる
2 そのまま、60度まで温度を上げる
3 ちろりを氷水に入れて、50度まで急冷。

まずは、睡龍 生もと H15BYから。

3通りの飲み方、それぞれが全く違う味わいを見せることにビックリ。

今さら、何を言ってるんだ?と思われる方も多いかと思いますが、ほんと家ではひたすら熱くするばかりだったので、目から鱗です。

で、睡龍は3番目「急冷」の圧勝。1,2番目で気になった、甘さがやわらぎ、スパッと切れる。旨い!

お次は、群馬泉 超特選純米。

この酒は、もともと後を引くような甘みは感じられず、キレが良いので、最近は大のお気に入りでした。

50度 旨いね。味わいしっかりだけど、キレがよい。
60度 甘みが強まったけど、ふっくらして丸い印象。旨い。
急冷 旨かったはずだけど、イマイチ思い出せない。

結論。群馬泉は、あえていじくる必要なし。

生もとのどぶ H17BY 仕込19号

50度 優しい。インパクト弱し。
60度 やっぱこれだね。いつもの味わい。
急冷 優しいんだけど、なんか水っぽい。急に若返った?

悔しいので、新たに60度まで付けてみて、こんどは自然に50度に落ちるのを待ってみると、こりゃまた旨い。一気に温度を落としたときと違って、崩れた感じが全くない。どぶも急冷の必要なし。

続いて、竹鶴 雄町純米 H14BY

最初に飲んだとき、この酒の酸に圧倒されたことを良く覚えてます。でも、先日飲んだら、そうでもない。自分が慣れてしまったのか、熟成が進みすぎたのか・・・。でも、大切な思い出の酒です。

常温 おとなしい。あの鮮烈に思えた酸はどこへ・・・。
50度 酸が立つ。こいつは旨い。
60度 酸より甘みが勝っちゃった。50度のほうが良いかな。
急冷 あまり劇的な変化無し。さっきの50度と違いが分からない。

竹鶴 雄町純米は、温度上昇中の50度が一番。

最後に、日置桜 生もと強力 H14BY

なんだか、今日は大盤振る舞いです。貴重な酒ばっかり。

50度 繊細。こんなに優しい味わいだったっけ。新鮮な感動。
60度 残る甘みが出てきちゃったかな。50度の方が良い。
急冷 渋みと、酸が絶妙。旨い!今日のベスト。

酒

なんか、たいした感想が書けませんでした。ボキャブラリー乏しすぎ。

実験は上手くいったけど、記事にするのは失敗・・・。

で、今日のラインナップは、こんな感じです。


日本酒を並べて撮影するのは久しぶりのような気が。

今回のチャレンジ、すっごい楽しかったです。家で飲むのに細かく温度を気にしたりするのが、なんとなく嫌でした。でも、温度によって、お酒がこんなにも表情を変えるのをあらためて実感し、もっといろいろ試したくなりました。

単純に「上げて下ろす」ことで、どの酒もベストの状態になるわけではないし。なんとなく、その傾向が分かった気がしましたが、酔ってきたので、今日は書けません(笑)。

でもでも、燗酒、楽し。